看護師の夜勤手当は1回いくらか。2010年からほとんど変わっていない
- 公開
- 2026年9月26日
- 制度の確認
- 2026年9月26日時点
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この記事でわかること
- 夜勤手当(定額で支給する病院の平均)は、二交代で1回11,470円、三交代は準夜4,300円・深夜5,211円
- 夜勤手当の水準は、2010年以降ほぼ横ばい
- 勤続10年の平均の税込月給340,278円は、二交代・月4回の夜勤手当を含んだ数字で、基本給は254,286円
- 一般病棟では、月の夜勤が72時間を超える人が33.9%いる一方、夜勤0時間の人は6.7%
- 二交代・月4回の夜勤をやめると、手当の分だけで月およそ4.6万円が変わる
- 職場を選ぶときに確認できる項目
看護師の給料の話をすると、必ず夜勤の話になります。 夜勤があるから給料が高い、夜勤をやめると給料が下がる。どちらもよく聞く話ですが、具体的にいくらなのかは、職場の給与明細を見る以外に知る方法があまりありません。
日本看護協会が毎年行っている病院看護実態調査に、夜勤手当の平均額が出ています。 ここではその数字をもとに整理します。
夜勤手当の平均額
夜勤手当を定額で支給している病院の平均です。
| 勤務の形 | 単位 | 平均額 |
|---|---|---|
| 二交代 | 1回 | 11,470円 |
| 三交代(準夜) | 1回 | 4,300円 |
| 三交代(深夜) | 1回 | 5,211円 |
同じ調査で、夜勤手当の水準は2010年以降ほぼ横ばいとされています。 基本給や初任給が少しずつ動いているのに対して、夜勤1回の値段はほとんど変わっていません。
月給のうち、夜勤手当はどれくらいか
同じ調査の「勤続10年(31〜32歳・非管理職)」の平均は、次のとおりです。
- 基本給 254,286円
- 税込給与 340,278円
この税込給与は、夜勤手当を含み、残業代は含まない数字です。 夜勤の回数は、二交代なら月4回、三交代なら月8回と仮定して計算されています。
二交代・月4回で考えると、夜勤手当は 11,470円 × 4回 = 45,880円。月給のうち約4.6万円が、夜勤という働き方に付いていることになります。
病院からクリニックや日勤のみの職場へ移ったときに給料が下がる、と言われるのは、主にこの部分です。 逆に言えば、夜勤をやめたときに減るのは「手当の分」だとあらかじめ計算できます。移る前に、自分の明細で夜勤手当がいくらになっているかを見ておくと、移ったあとの手取りを見積もれます。
月に何時間、夜勤をしているか
一般病棟で働く看護職員の、月の夜勤時間の分布です(2025年9月の実績)。
| 月の夜勤時間 | 割合 |
|---|---|
| 0時間(夜勤なし) | 6.7% |
| 1〜16時間未満 | 9.0% |
| 72時間超 | 33.9% |
| 夜勤専従 | 3.3% |
一般病棟の3人に1人は、月の夜勤が72時間を超えています。一方で、夜勤0時間の人は6.7%にとどまります。 病棟で働く限り、夜勤は「あるかないか」より「どれくらいあるか」の話になります。
※ 調査で公表されているのは時間の区分で、月の夜勤「回数」の分布は公表されていません。 上の表は公表されている区分の一部で、合計は100%になりません。
職場を選ぶときに確認できること
夜勤は、求人票の書き方だけでは実態がわかりにくい項目です。確認するなら次の点です。
- 二交代か三交代か。手当の単価も、1回の拘束時間もまったく違います。
- 月の夜勤は、実際に何回か。「月4回程度」と書いてあっても、欠員が出ると増えることがあります。
- 夜勤手当は1回いくらか。定額か。上の平均と比べられます。
- 夜勤中の休憩・仮眠は、実際に取れているか。勤務表の上の時間と実態がずれやすいところです。
これらは面接で聞きにくいことも多いので、人材紹介を使う場合は間に入って確認してもらうのが現実的です。
出典
- 日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」(2026年3月31日公表)(PDF)
「2025年」は調査を行った年です。掲載内容は確認日時点のものです。 誤りにお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。